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電気GROOVE「Shangri-La」

電気GROOVE「Shangri-La」

発売日は、1997年3月21日

90年代はTKこと小室哲哉とその周辺のミュージシャンたちがとにかく大ヒットを連発していたという強い印象がありますが、そうした音楽シーンの中で「異端児」として頭角を現してきたのが電気GROOVEです。
そもそも90年代はカラオケブームと音楽シーンが効果的に連動して、みんながカラオケで歌える(歌いたい)曲がヒットするという特徴がありました。
そんな風潮の中において電気GROOVEは、あたかも時代の流れに逆らうかのように、アルバムをリリースするたびに「歌えない」曲を量産し始めたのです。
元々、電気GROOVEは石野卓球とピエール瀧が所属していた前身バント「人生」の解散直後に結成されました。その時、グループの頭脳を担当する石野が意識していたのは、日本の音楽シーンではなく海外のアンダーグラウンド・テクノシーンでした。
ヒップホップとハウスが融合したヒップ・ハウスを志向したラップグループとして当初はデビューしたのです。

 

 

その後、電気GROOVEはラップから歌モノにシフトしてゆくのですが、90年代中盤に事件が起こります。石野がロンドンに渡ったのです。そこで現地のテクノを吸収してきた石野は、電気GROOVEを大きく変化させます。
歌もラップも存在しない、いわゆるインスト曲が大半を占めるアルバムをリリースし始めたのです。当時、カラオケ的な歌えるヒット曲を志向していた所属レコード会社は、そうした石野の志向を快くは思わなかったようです。しかし、日本のテクノファンからはインスト中心のアルバムは軒並み高評価を得て、売り上げランキングでもトップ10に入る勢いでした。

 

そしてその後、更に電気GROOVEは変化します。インストもので培ったテクノミュージックのスキルと、日本人が好む歌謡曲を合致させようとする方向性を模索し始めたのです。その結果として生まれたのがヒットシングル「Shangri-La」でした。
70年代歌謡曲を彷彿とさせる美しいストリングスサウンドとメロディー、言葉遊びの極みのような練り込まれた歌詞、そしてそれらを骨太のテクノビートが土台としてしっかりと支えます。「Shangri-La」は90年代カラオケ文化ともマッチし、電気GROOVEの代表曲ともなるヒットを記録しました。
電気GROOVEは、時代の流れに抗いながらも、J-POP界の学ぶべき長所に関してはしっかりと自らの血肉として行きました。キワモノ扱いされていたその印象も相まって、まさしく彼らは90年代の音楽シーンにおける「異端児」であったと言えるでしょう。

 

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